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    日曜美術館によせて

    KOMAINU

    昨年、引き続き起こる自然災害や国内外での思想の対立から来る人間同士の分断の激化に、漠然とした世界への不安が募っていました。そんな時、比叡山の延暦寺で彫刻の奉納展示を求められ制作したのが守護獣である狛犬でした。

    その不安が的中するような疫病が蔓延しだした今年、矢も楯もたまらず「疫病退散」の願いを込め世界を睨む守護獣を京の都(みやこ)を望む「京都芸術大学」の門前に設置させていただいたのです。

    アーティスト達はいつの時代でも、感度の良い感性のアンテナで次の世界を予兆するイマジネーションを世の中に提供してきました。また、その観察眼から時代を記録する歴史的名作も生みだしてきました。

    今、世界中のアーティストたちは家の中でじっと世界を見つめながらインスピレーションを受けるアンテナを磨いています。時代を記録し、未来を切り開く多くの芸術作品が必ず今、数多く生み出されていく事でしょう。

    2020年4月
    ヤノベケンジ


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    KOMAINUKOMAINU

    (注) 2020年4月現在、京都芸術大学・瓜生山キャンパスは新型コロナウィルス感染症対策のため学生や一般の方の入構が制限されています。狛犬作品をご覧いただく際には、大階段のゲート外側からや白川通りから安全にお願いします。

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    KOMAINU

    狛犬作品《KOMAINU―Guardian Beasts-》は、現在の地球環境の悪化、人類の分断や対立、国際紛争などから世界を守るための守護獣として、ヤノベケンジが京都芸術大学(旧名称 京都造形芸術大学)の学生10名と共に、比叡山延暦寺 西塔の「にない堂」へ奉納展示するため、2019年に制作した作品です。
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    Kenji Yanobe [ KOMAINU ―Guardian Beasts− ] (4’51) 2019
    Video: Kenji Aoki

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    Courtesy of Kyoto University of Arts and ULTRA Factory
    Photo: Kenryou GU and KYAP