WORKS

SHIP’S CAT

シップス・キャット

「SHIP’S CAT(シップス・キャット)」とは、大航海時代にネズミから貨物や船を守り、疫病を防ぎ、時に船員の心を癒す友として世界中を旅した猫のことである。もともとはネズミのような害獣退治が目的であったが、猫の持つ愛らしさによってマスコットになったり、危機察知能力があるとされ、時に守り神のようにも扱われたりしている。 ペットでありながら、野生を失っておらず、人々にインスピレーションを与え続けている。そのような猫の持つ親和性と神秘性に加え、旅を象徴する作品として《SHIP’S CAT》は構想された。《SHIP’S CAT》は、建物の内側と外側を結ぶ巨大な猫の彫刻である。巨大な白猫は、建物の中から這い出るポーズをし、今にも外界に飛び出そうとしている。そして、ランプにもなるヘルメットが周囲を照らし、宇宙服や潜水服のような衣装を身に着けている。そこには、宇宙を航海する未来の希望を予兆し、安全や出会いを助ける守り神となって、混迷する世界においても、人々や若者の旅を導いて欲しいという願いが込められ ている。   また、ホステルのシンボルであると同時に、最初の港の遺伝子を引き継き、世界のハブ都市となる博多を導くように託された次世代の「SHIP’SCAT」なのである。

制作年
2017
素材
サイズ
300×240×480
所蔵
株式会社WeBase

協力:京都芸術大学 ウルトラファクトリー プロジェクトチーム

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