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    • サン・シスター(リバース)[2022]

      美術館への転生と再生 《サン・シスター(リバース)》は、1922年に竣工した銀行建築を改修し、大原美術館の新館として暫定的に開館するために設置された巨大な少女像である。《サン・シスター》(2014)が、「転生」と「再生」…

    • SHIP’S CAT (Muse) [2021]

      世界に羽ばたく美術館の守り神 《SHIP’S CAT(Muse)》は、2022 年に開館した黒い直方体の外観が特徴的な大阪中之島美術館と、内部に組み込まれた立体的な「パサージュ」を行き交う人々を見守るために制作された《S…

    • KOMAINU-Guardian Beasts- [2019]

      世界を守る守護獣 《KOMAINU―Guardian Beasts―》は、左右2 体が1 対となる「狛犬」をモチーフに、今日の地球環境の悪化、人類の分断や対立、国際紛争などから世界を守るための守護獣として制作された彫刻作…

    • 世界を変えるための巨大彫刻 [2017]

      ヤノベケンジは近年、巨大彫刻を創る作家という印象があるだろう。しかし、現在の巨大彫刻に至るまで幾つかの変遷があり、社会状況と呼応してテーマや表現方法が変化していっている。 ヤノベのデビュー作である生理食塩水に満たされたタ…

    • SHIP’S CAT [2017]

      希望の旅の守り神 ヤノベケンジと猫 ヤノベケンジの作品には、たくさんの動物が登場する。初期の作品である《イエロー・スーツ》(1991)から当時飼っていた犬のための放射能防護服が創られている。世紀末や終末の世界を生き抜くた…

    • シネマタイズ [2016]

      1、「誕生」Rebirth 《タンキング・マシーン》(1990)は、ヤノベケンジの実質的デビュー作である。鉄で覆われた白いタンクは外界からの情報を遮断し、内部はプロパンガスによって体温程度に温められた生理的食塩水で満たさ…

    • 風神の塔 [2015]

      過ちを浄化する地霊 《風神の塔ーIitate Monster Tower》は、大地に突き刺すような胴体と、風を引き起こす袋を両手に抱え、背中には3つの風車を背負う巨大な彫刻作品である。風車は小型風力発電機となり、蓄電され…

    • フローラ [2015]

      芽吹く花の女神 《フローラ》は、植物の化身であり、色鮮やかな衣装を身に着け、頭部と手に花の装飾品を持ち、眼を閉じた状態で座り、立ち上がりながら、手を広げて目を開けることを繰り返す巨大な少女像である。衣装や頭部、手のオブジ…

    • サン・シスター [2015]

      過去を想い, 未来を見つめる少女 《サン・シスター》は、海が見える南を向いて希望の象徴である「輝く太陽」を手に持ち、大地を踏みしめて立つ巨大な少女像である。大きなスカートで雨宿りができたり、日傘になったりするので、人々の…

    • 太陽の結婚式 [2013]

      愛と美の復活 2013 年、第2 回目となる「あいちトリエンナーレ」が「揺れる大地—われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」というテーマで開催されることになった。このテーマが東日本大震災を受けてアートへの…